Terrace and Hut

敷地は多摩川が形成した立川崖線に位置し、南側に府中競馬場の豊かな緑が広がる住宅地にある。施主が生まれ育ったこの土地で、結婚後は別々に暮らしていた姉妹世帯と母が集まり、3世代10人が共に暮らす住宅を計画することになった。まず、環境に呼応するように土地の高低差に沿って段々状のRC地盤をつくり、地盤上部に食べる、くつろぐの共有スペースと日中の多くの時間を過ごす母のスペースを配置し、地盤下部に姉妹世帯のプライベートスペースを計画した。構造計画は、地下をRC造、地上を木造とし、共にラーメン構造とした。異種構造の柱を同一寸法で接合し、柱間の開口を連続させ、垂直方向の連続性と水平方向の開放性をつくり出している。空調計画は、ACとガス床暖房を採用しているが、循環換気ダクトで最上階と地下をつなぐことで、夏場は地下の冷えた空気を上げ、冬場は最上部の暖気を下げることで、年間を通じて建物全体が快適な温熱環境となるように空気の流れをつくっている。環境の特徴と呼応した様々な居場所を用意することで、世帯の枠を越え、多人数で暮らしながら個々が快適に過ごせる空間ができたのではないかと思う。

 

府中HP図面イメージ

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建築概要

所在地東京都府中市

用途住宅

構造/規模RC造+木造/地下1階地上2階

敷地面積127.90㎡

建築面積57.63㎡

延床面積173.86㎡

竣工年月2015.10

構造設計frameworks 神野昌也

施行東山工務店

写真川辺明伸

掲載住宅建築2016年12月号、日経アーキテクチュア2016年5月25日号