市川八幡の住宅

敷地は市の木「黒松」が所々に見られ、屋敷街の風情が残る閑静な住宅地にある。土地は平坦で、東側に道路、南・西側に住宅が接近しており、北側は駐車場であった。施主は30代のご夫婦で、それぞれの趣味を楽しむスペースやスキップフロアであること、家族の存在がどこにいても感じられるような家をご希望されていた。まず、採光や通風のための有効な空地を取るために、現在の周辺環境を丁寧に読み取り、南側一方向に空地をとらず、対角線方向に北東側を駐車場、南西側を庭とした。それら空地と合わせるように、矩形の平面を3つ重ねてずらし、スキップで上がっていく断面を計画した。どの部屋も空地に面しており、2方向以上の窓を持っているので、内部は明るく風通しがいい。周辺は2階建ての住宅が建ち並んでいるが、この住宅の最上部は少しだけ周辺の住宅より高い位置にあるため、テラスから見る景色が遠くまで開かれている。

 

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建築概要

所在地千葉県市川市

用途住宅

構造/規模木造/2階

敷地面積124.93㎡

建築面積47.22㎡

延床面積87.82㎡

竣工年月2015.04

構造設計吉田一成構造設計室

施行山庄建設

写真川辺明伸