駒場東大前のリノベ

築40年の中古マンション1階のスケルトンリフォームである。解体前は、暗い中廊下の3LDKであったが、最大の特徴は、西南側の四季折々の樹木が楽しめる約130㎡の専用庭だった。新しい計画は、庭にあこがれて部屋を購入されたご夫婦のために、庭を最大限内部に取り込めるように各部屋を配置し、玄関周りに全ての収納をまとめた。また、ペットが自由に動けるように、寝室の引き戸を開けることで全体が回遊性のある一室の大きな空間となるようにした。お料理好きなご主人のためのキッチンとお風呂好きな奥様のための浴室を南側の庭に配置し、暗くなりがちな水廻りを明るく風通しのいい場所にすることでお施主様のご希望に応えた気持ちのよい家になったのではないかと思う。

 

横野邸HP用図面

 

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エントランスより和室(右)を見る。通路部分の左側は壁面全体が収納、右側はカウンター状の収納家具。この通路部分でかなりの収納力を確保。

 

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和室からリビング方向を見る。床はパイン無垢材。和室は可動間仕切り建具で仕切ることが可能。

 

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専用庭に面したオープンキッチン。床はテラコッタタイルで外に近い雰囲気を演出。キッチンはステンレスバイブレーション仕上げのカウンタートップ。

 

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専用庭に面した洗面室と浴室。1600mmの長さのゆったりした浴槽。床は冷たくないサーモタイル。

建築概要

所在地東京都世田谷区

用途住宅

構造/規模SRC造13階建ての1階部分

延床面積79.47㎡

竣工年月2013.06

施行東山工務店

写真平林克己