鎌倉市腰越保育園・子育て支援室の起工式

鎌倉市腰越保育園の起工式を迎えました。敷地は江ノ電の腰越駅や漁港から近く、空が広くて緑の多い恵まれた環境です。子育て支援室を保育園に隣接して設け、開所後は地域ならではの食育をテーマにした保育や地域とつながるイベントを行っていく予定です。腰越のこどもたちがのびのびと過ごせる園舎をチーム一丸となってつくっていきたいと思います。

飯岡保育園・地域子育て支援センター改修工事

愛媛県の西条市は、北は瀬戸内海に面し、南は西日本最高峰の石鎚山に抱かれた自然豊かなまちです。山の自然を背にお堂を見上げた写真は王至森寺(おしもりじ)のもので、かつては境内やお寺の中でこどもを見ていた時代があり、その歴史をお寺に隣接する飯岡保育園と子育て支援センターが引き継いでいます。今回のプロジェクトでは、より時代に合わせた子育て支援が行える環境を整え、地域住民との多世代交流を推進するため、保育園の一部を改修して、新たな子育て支援センターをつくります。

 

天井高さ7mのエントランスホールは空間の大きさが生かされていなかったため、老若男女が集える交流スペースにすることで既存の空間特徴を生かし、食育、絵本読み、コワーキング、多世代交流と子育てに関する多様なサポートができる空間を目指します。

だんだんセンター通信

コロナ禍のため約1年半八幡浜市(愛媛県)を訪れることができず、2019年4月に開館した保内児童センターの様子はメールや電話で確認するにとどまっています。その中で現場の状況を知るために楽しみにしているのが児童センター発行の「だんだんセンター通信」です。この通信から現場の先生方の熱意あふれる運営で子どもたちが生き生きと児童センターで遊び活動する姿が伝わってきます。「だんだん」は「いつでも」「だれでも」「じゆうに」利用できるふれあいの遊び場であり、このような「子どものための自由な居場所と見守る大人」が学校や家庭以外に必要です。
スクリーンショット 2021-05-20 14.27.57

八幡浜市は日本有数の蜜柑の産地であり、保内児童センターや保育所も蜜柑の段々畑の山々に囲まれています。センターの愛称である「だんだん」は八幡浜の風景からイメージした言葉であり、伊予弁では「ありがとう」の意味があります。子どもは元気と活気の源であり、見守ってくれる先生や地域の方がいてこそ双方向の関係が良好になります。「だんだん」が子どもの育ちの場としてこれからも地域に愛される場所であってほしいと願っています。

リアス式海岸と蜜柑の段々畑がつくる美しい八幡浜の風景

だんだん俯瞰

 

 

「だんだん」サイン設計の氏デザインがSDA賞に入選!

氏デザイン設計の「だんだん」保内児童センター・保内保育所のサインが第53回日本サインデザイン賞に入選し、四国地区賞を受賞しています。段々屋根の施設の子どもたちが”だんだん”と育っていく様子が変化のあるカラーに現れ、子どもにやさしい丸みのあるサインにデザインされています。サインは誰のため?という問いから、子どもたちが見るサインは子どもの目線に入る高さとし、保育所ではクラスサインをトイレの木壁やタイル色と合わせていただいています。八幡浜らしい「みかんのサイン」は地域性を捉えた素晴らしい提案で、色の合わせ、現場での確認等、丁寧な氏デザインの仕事に感謝するばかりです。

サインについては、氏デザインHPよりご覧ください。

保内児童センターエントランスサイン/氏デザイン撮影26保内保育所エントランスサイン/氏デザイン撮影08丸みのあるみかんのサイン/氏デザイン撮影01框扉のガラス部のサイン/氏デザイン撮影04子どもの視線に入る高さのサイン/氏デザイン撮影06児童センターはオレンジ色のサインで統一/氏デザイン撮影15木の温もりに合うやさしいかたち/氏デザイン撮影16

 

サイン現場01サイン現場02

 

 

 

4匹の猫と暮らす都市型住宅

上池袋の住宅が完成しました!

引き渡し前日に土を残したエントランス部分に植栽させて頂きました。今回は目白のグリーンショップ音の葉で店員さんに相談。夏は植物の種類が少ないとのことですが、お店には魅力的なグリーンが沢山ありました。

選んだのは、ワイヤープランツ、ゴンフォスティグマ、コプロスマ、コルジリネオーストラリアレッドスター、ナンテンの5種類。シルバーリーフと斑入りに銅葉が入って、リーフグリーンだけの植栽もいいですね。

4匹の猫ちゃんとお暮らしになるこの住宅。植栽の後ろは階段下の空間で猫ちゃんたちの居場所です。人にも猫にも居心地のよい住宅になればと思っています。

IMG_5490

猫ちゃんに癒されたい方は、ぜひ、奥様の猫ちゃんインスタをご覧になって下さい。

https://www.instagram.com/nyanya_tokyo/

足場解体

IMG_4140

八幡浜では、ついに足場が外れました。本当にいつもドキドキですが、とても良いスケールでホッとしました。だんだん屋根のリズムが道路側に良い感じで現れていて、周囲の町並みと調和しつつ、存在感のある建築になりそうです。

IMG_4162

IMG_4187

内部でも足場が外れ、空間全体が見えてきました。子どもたちが走り廻るのが楽しみです。

 

照明確認

IMG_4120

八幡浜では、内部足場がある状態ですが、照明と点灯して、明るさの確認を行いました。今回、照明計画は灯デザイン(→リンク)の早川さんにお願いしました。設計時から喧々諤々、意見をぶつけ合いながら進めてきたので、明るさはもちろん、器具の選定や納まりなども納得の出来となりました。照明デザインは様々な要因が絡み合うので、本当に難しいといつも感じていますが、うまく行ってよかったです!

_1030538

保育室はライン照明を天井に埋め込んでもらいました。こちらもとてもきれいに納まっています。電気屋さん泣かせの納まりですね。

 

外壁は下見板張り

_1030540

八幡浜では、外壁貼りが完了に近づいています。みかんの段畑の地形(背景の山にも見られます)と呼応するように、外壁は下見板貼りという工法としました。下見板張は一般的には角の部分には見切り材を入れて施工するのですが、今回は大工さんとも相談しつつ下記の写真の様に見切材なしで収めていただきました。

RIMG6443

大工さんにとってはとっても大変な納まりですが、貼り上がりを見て、この納まりは大正解でした!大工さん、ありがとうございます!

 

内部工事も着々と!

IMG_3995

外部工事と並行して、内部工事も進んでいます。高天井部分は内部足場を組み、まずは上部の仕上げを先行して進めていきます。写真は保育所のランチ創作室という多目的スペースです。約5mの天井高さがあり、子どもたちが食事をしたり、工作したり、様々な活動に使用される場所になります。右側に見えるのは、中庭です。内部に守られながらも、明るく、開放的な活動スペースになりそうです。

IMG_4118

工事と並行して、様々な材料のサンプルもご用意いただき、検討を進めています。写真は保育所の各室に使用するカラー塗装のサンプルです。自然塗料を使用して、微妙な色合いに調整していくのは大変ですが、塗装屋さんにもご協力いただきながらもう一息のところまで来ています。

IMG_4054

保育所は子どもたちの泣き声や大声が響いてしまうと、居心地の悪い空間になってしまうので、天井にはロックウール吸音板を使用します。どんな釘で留め付けるか、サンプルで確認しています。

 

外部工事が着々と!

IMG_3909八幡浜の保育所・児童センターでは、上棟後、着々と外部の工事が進んでいます。そんな中、副市長が視察に現場へお越しくださいました。副市長はコンペの審査委員も務められていました。コンペ後の経緯や現場の進捗など、ご説明させていただきました。木材をふんだんに使用している状況をご覧になって、とても喜んでおられるようでした。

IMG_4015

一方屋根では、板金屋さんが金属屋根の施工を進めています。

IMG_4014

おおよそ370mm幅の板を写真のような専用の治具を使用してかしめて行きます。約2000平米分の屋根を施工するのは気が遠くなりそうですが、皆さん頑張ってくれています!

1 2 3